少女邂逅を見て
何がと明確に説明できるわけではないけど、とても良いと感じる映画だった。ハッピーエンドだとか、爽快感のあるアクションとか、そんなものはないのだが、映画を見ている最中からとても心に響くものを感じたし、終わったときにも心は動かされる。
浅い感想を言うのであれば、映像美なのだと思う。
少女という存在の清らかさ儚さ不安定さ弱さというのが映像でうまく表現されていたと思う。
あとはリストカットのシーン。毎回、うわっ、うわっ、ってなっていました。そこも生々しさというのかなんというのか。。。
あとまあ全体を通して少女と蚕がかかっているということでした。オチを知ると、腑に落ちるシーンもいくつかありました。とにかく蚕と重ね合わせていた。
一時はサイコスリラー系なのか!?と思うシーンもありましたがそうではありませんでした笑
まあ時折感じられる不可解さは解消しきれないところもあった。
含みをもたせとけばいいだろ感と言うのだろうか。
あとは圧倒的強者感のあるヒロイン。これもまあよくある感じと思ったけどやはりとても惹かれる。。。(しかもこの映画においては圧倒的強者は存在しなかった。)
でも伝えたいことってのは感じられた気がしたし、清らかな映像でとてもいい映画だと思った。
あ、一番心に残ったのは映画冒頭の「親友に出会える確率は24億分の1」てやつ。
世界の人口が約70億だから。。。え、親友って世界中回っても三人しか作れないわけ!?って思った。親友ってなんだろうな。